小笠原諸島、父島に行ってきた。
GWがウズベク出張で潰されたので、その代休を1週間もらえた。せっかくの閑散期の連休だし、どこか行かねば、と思って、何択か考えた。
小笠原。ウズベクにいる時から、これで決まり、と思ってたけど、時間も金もかかる割に滞在時間は少ない、しかもマリンスポーツがメイン?というのが悩みのポイントだった。
船の都合で1週間使わないといけない、という条件があり、転職のたびに浮かんでくるチョイスでもある。
ベトナムのホイアン。
古い町並みを残しつつ、ビーチリゾートでもある町。
行きたい外国なんて特にないし、気軽に、かつ気になるとこ。ベトナムなら友達に会うというアトラクションもつく。ハノイ入り、ホイアンで遊んでホーチミンアウト、てとこまで考えた。忙しない。
伊豆諸島ハシゴ。
八丈島、三宅島、御蔵島、大島あたりをキャンプしながらハシゴ。キャンプしたい気持ちも盛り上がってたし、三宅島キャンプは憧れでもあった。大島や八丈島は魅力的な島でもあった。値段的にも、気軽さ的にも、かなり可能性高かったのはこれ。
香港、チベット、沖縄、九州、北陸、なんかも候補にはあがった。
最終的に、なんどもなんども天気予報を見続け、どうやら滞在中の好天が見込まれる、小笠原諸島への切符を買ったのが、出港の前日。宿の予約もその日。
閑散期の旅行はこれが良い。テキトーでいける。
まさか、その晩に小笠原の母島を襲う震度5強の地震が起きるなんて、思いもしなかった。
けど、旅行には何も影響はなかった。到着して、困ったことになってるなら、逆に役に立てたらいいな、と、そのくらい。
5/31
出港。
竹芝埠頭に来るのは2年ぶりかな。天気も良く、なかなかにワクワクしながら船を待つ。
周りにも似たような人たち。
2等船室、並んで入ったけど、早い者勝ちではなく、乗る時に席番号の書かれた紙を渡され、雑魚寝位置を指定される。
前後左右を人に囲まれ、かつ荷物置き場すらないエリア。
げんなりしていたのだが、そのあとで他の船室を解放する旨のアナウンスがあり、そちらへ移動。
アナウンスは行き届いてないようで、ガラガラで気分良く寝られた。
昼間はひたすら甲板でビールと読書。
夕方になって少し酔ってきたので、寝た。
朝起きて甲板を目指すも、シケだか雨だか、濡れてしまって、そこにいられる状況ではなかった。
船室で読書。
往路でのお供は
高田渡 バーボンストリートブルース
伊坂幸太郎 3652
伊坂幸太郎 砂漠
思ったほど進まない。
6/1
無事に島に到着。船では特にイベントは無かった。
海の色が半端ない。
青い、という色を、実感する、というか、今まで海は青いと思ってたけど、青ってほんとは全然違う色なんだ、というか。
とにかく、海が青い。
船着き場に、各宿のお迎えが来ていて、そこで合流。
今回の宿は、ゲストハウスロックウェルズさん。
今回は一人で宿を切り盛りしてくれたスタッフのJさん、それからただ一人同宿になったMさんと、そこで集合。
宿選びも色々と考えた。
観光協会のサイトに、地区ごとに宿がのってて、予約状況も載ってる。
大事にしたのは、宿の収容人数が少ないこと、それから海へのアクセス。
ここは宿と砂浜がつながってて、ベランダからも海辺が見えるような立地。
部屋は4部屋、最大でも10数名しか入れないとか。
ホームページを見る限り、いわゆる旅人系の宿っぽくて少し引いたのだけど、まあよかろうと思って電話した。
Jさん曰く、俺の電話の感じか、あまりにも旅を行き当たりばったりにテキトーに決めてる感じがして、ちょっと会うの楽しみだった、と言われて、ちょっと嬉しかった。
とりあえず海へ。
部屋で水着に着替えて、海までのアクセスは30秒。
めっちゃ海きれい。
初めてシュノーケリングしたのはザンジバルのイルカスイムで、口から水が入りまくって、全然楽しく無かった。
が、佐渡島のビーチでシュノーケリングもどきみたいなことをやったり、式根島で普通のビーチでシュノーケリングして楽しくて、だんだんと最近できるようになってきた気がするシュノーケリング。
海がきれいだし、浅いとこでも魚まみれだし。びっくりた。
それからバスで街へ。
ギョサンを買ったり、ツアー屋さんをめぐったり。
翌日の南島ツアーとナイトツアーを申し込んだ。
南島は、小笠原経験者から送られてきた写真を見て、かなり衝撃の場所。紅の豚の豚が休んでるビーチみたい。1日100人しか上陸できないらしい。
絶対行きたい、と思って、申し込んだ。
そういえば朝から何も食ってないし、と思い、夕飯まであまり時間も無かったけど、ハートロックカフェへ。
ハートランドを飲んでいたら、メニューに気になるものを発見し、追加。
亀レバーの刺身と唐揚げ。
スタッフの子曰く、牛レバ的な味がしますよ、と。
亀漁があって、レバーは保存がきかないから早い時期に食べちゃうんだ、と。
新亀入荷、とかいって、今の時期がチャンスらしい。
たしかに、牛レバーみたいだった。
臭みもないし、とても美味しくいただいた。
コーヒーで締めて、バスで宿に戻る。
ちなみに宿と街はバスで15分くらい。6キロ程度。バスは1時間おきくらい。
ふたたび海へ潜り、ぼんやりする。
夜ご飯。
アカハタのあんかけ
あおりいかの酢の物
うめいろ、たこの刺身
山芋短冊。
宿の前の海で取れたものだそうな。
金がないから、釣ってだしてます、というJさんが素敵だったが、実際経営は大変なんだろう。
料理はJさんが一人で全部やっていた。飲食系の仕事を昔していたそうで、とても上手に作ってくれる。
後で聞いたら、滞在中に一品もかぶさないのがモットーだそうだ。
島レモン酒とパッションハイもいただく。こちらも自家製。
自給自足に近い暮らし。
生きてる、って感じがする。
夕食後、1時間くらい羽蟻がくるからと、電気を消して真っ暗で語らう。毎晩の恒例行事。